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ブエノスアイレスの冬 Invierno Porteño
作曲者:アストル・ピアソラ Astor Piazzolla
編曲年月:2023年3月
編成:Mandolin1, Mandolin2, Mandola-Tenor, Mandoloncello, Guitar, Contrabass
演奏時間:8分
初演:トーン・クラスター・マンドリンオーケストラ(2023年8月)
楽譜:4,000円(スコア、パート譜)

[試聴(YouTube)]
全曲(演奏動画)(8’12’’) ブエノスアイレスの冬(YouTube)
演奏:トーン・クラスター・マンドリンオーケストラ(演奏会より)

[曲目解説]
この曲は、アルゼンチンの作曲家、バンドネオン奏者のアストル・ピアソラ作曲による楽曲です。
1969年末から半年間、ピアソラ五重奏団がピアソラの元妻のアメリータ・バルタールとロングラン公演を行い、その中で「ブエノスアイレスの春」とともに発表されました。
美しく切ないメロディが、途中調性やリズムを変えながら何度も繰り返されて、心を揺さぶります。
「ブエノスアイレスの四季」の他の3曲に比べて、楽器を叩くなどの特殊奏法は少なめです。
曲の最後は長調に転じて、ヴィヴァルディの「四季」(「和声と創意の試み」の第1曲から第4曲)へのオマージュを感じさせるバロック風の曲調で静かに幕を閉じます。
この曲をマンドリンオーケストラの編成に編曲しました。
ピアソラ五重奏団の編成でピアノが担当しているソロは、この楽譜ではGuitarが担当しています。

この曲は、トーン・クラスター・マンドリンオーケストラの委嘱により編曲し、2023年8月の演奏会で初演されました。
Guitarのソロは、頒布する楽譜の音符ではなく、ギタリストのセルジオ・アサドによるギターソロ編曲版を元に、かっこよく演奏していただきました。
会場で聴いていて、冒頭のMandola-Tenorの旋律の音色と、最後の1st Mandolinの高音のピッキングの音色に心が鷲掴みにされました。
私は、「ブエノスアイレスの四季」の中でこの曲がいちばん好きですね。