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向日葵
作曲年月:2023年2月
編成:Mandolin1, Mandolin2, Mandola-Tenor, Mandoloncello, Guitar, Contrabass、混声四部合唱
演奏時間:10分
楽譜:6,000円(スコア、パート譜)

[試聴(YouTube)]

全曲(演奏動画)(9’58’’) 向日葵(YouTube)
演奏:トヨタ自動車ギターマンドリンクラブ(第50回定期演奏会より)

[曲目解説]
この曲は、トヨタ自動車ギターマンドリンクラブの委嘱により、合唱とマンドリンオーケストラの編成で作曲したものです。
「ひまわり」は、豊田市の花であり、上記クラブの別名も「トヨタマンドリンアンサンブル ジラソーレ」といいます。
第50回定期演奏会の第3ステージはひまわりをテーマとしたステージで、それにちなんで金子みすゞ氏の「向日葵」という詩に曲をつけました。
合唱曲のマンドリンオーケストラ伴奏という形ではなく、合唱とマンドリンオーケストラどちらも主役になるような構成を心がけました。
ドラマティックなストーリーの流れに沿うように、曲調、テンポ、拍子が移り変わっていきます。
歌い始めの音程「完全5度」が曲全体をつなぎ、「長7度」の響きが時によって柔らかくも鋭くもなります。
詩のイメージを音に感じていただけたら幸いです。

向日葵 金子みすゞ

おてんとさまの車の輪、
黄金(きん)のきれいな車の輪。

青い空をゆくときは、
黄金(きん)のひびきをたてました。

白い雲をゆくときに、
見たは小さな黒い星。
天でも地でも誰知らぬ、
黒い星を轢くまいと、
急に曲がった車の輪。

おてんとさまはほり出され、
真赤になってお腹立ち、
黄金(きん)のきれいな車の輪、
はるか下界へすてられた、
むかし、むかしにすてられた。

いまも、黄金(こがね)の車の輪、
お日を慕うてまわります。

楽譜頒布、演奏について、金子みすゞ著作権保存会様より許諾をいただいております。

初演では指揮も担当させていただき、かなり久しぶりのステージでの指揮に緊張しながらも、無事に終えてホッとしました。
合唱とマンドリンオーケストラの響きの相性はとてもよく、ホールに響くサウンドが心地よかったです。
この時の演奏会のアンコールは、「カローラIIにのって(合唱入り)」でした。