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交響曲第6番ロ短調「悲愴」 op.74
作曲者:チャイコフスキー Peter Ilyich Tchaikovsky
編曲年月:2016年3月
編成:Flutes1,2,3(Piccolo持ち替えあり),
Mandolin1, Mandolin2, Mandola-Tenor, Mandoloncello, Guitar, Mandolone, Contrabass,
Timpani(第3楽章Cymbals, Bass Drum, 第4楽章Tamtam) フルートはカットできません
演奏時間:第1楽章15分 第2楽章8分 第3楽章9分 第4楽章8分
初演:ARTE TOKYO(2016年6月)
楽譜:第1楽章6,000円 第2、3、4楽章各曲5,000円(スコア、パート譜)
「悲愴」が付くタイトルの楽譜は2曲ありますので、ご注文の際は「交響曲第6番ロ短調『悲愴』」か「ピアノソナタ第8番『悲愴』第2楽章」か、どちらかをご指定下さい。
[試聴(YouTube)]
第3楽章(演奏動画)(8’45’’) 交響曲第6番ロ短調「悲愴」第3楽章(YouTube)
演奏:ARTE TOKYO(第6回定期公演より)
[曲目解説]
この曲は1893年に作曲されたチャイコフスキー最後の交響曲で、作曲者自身の初演後、わずか9日後にチャイコフスキーは亡くなりました。
「悲愴」というタイトルは作曲者が「Pathétique」と名付けたようですが、単語の訳や死因を含めて、いろいろな説が存在します。
第1楽章は、厳かな序奏に続くソナタ形式で、提示部の終わりの最弱音から展開部のフォルティシモへの流れがドラマティックです。
第2楽章は4分の5拍子のワルツ、第3楽章は8分の12拍子のスケルツォと4分の4拍子の行進曲が交錯して現れ、行進曲はどこか「くるみ割り人形」を彷彿とさせます。
第3楽章で熱狂的に盛り上がったあと、第4楽章で静かに消え入るように終わるのは、当時としては独創的でした。
オーケストレーションの点では、第4楽章冒頭の主題の音を、一音ずつ第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが交代しながら演奏するなど、さまざまな仕掛けを施しています。
この曲を全曲、マンドリンオーケストラの編成に編曲しました。
フルート3本を加えたマンドリンオーケストラで、原曲の雰囲気をなるべく生かしました。
マンドリンの機能性を踏まえて簡略化しているところはほとんどなく、難易度はかなり高いです。
これは、ARTE TOKYOの委嘱により編曲したものです。
初演では、チャイコフスキーを存分に体験することができました。
特に、最高潮で終わる第3楽章から間髪を容れずに始められた第4楽章冒頭のうねりは見事でした。