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Vertical Cupid(バーティカル・キューピッド)
作曲年月:2009年10月
編成:2Fl. Picc. Ob. Bn. Eb Cl. 3Bb Cl. Bas.Cl. 2Alt.Sax. Ten.Sax. Bar.Sax. 4Hrn. 3Trp. 3Trb. Euph. Tub. Cb.
   6Percussions(Timp./Cym./Tamb./D.S./Glock./Xylo.)
演奏時間:4分
初演:幸田シンフォニックバンド(2010年3月)

[試聴(MP3ファイル)]
全曲(4.4MB 4’46’’) Vertical_Cupid.mp3
演奏:幸田シンフォニックバンド(第10回定期演奏会より)

[曲目解説]
航空自衛隊のアクロバット飛行チーム、ブルーインパルス。
青と白の6機の機体による、大空で展開する一糸乱れぬフォーメーション、華麗でダイナミックなパフォーマンスが次から次へと繰り広げられます。
その数あるプログラムの中で、観客からひときわ歓声が上がる展示飛行が「バーティカル・キューピッド」です。
青空に2機の機体が左右に分かれて、スモークで大きなハートを描いてゆきます。
ハートが完成すると、別の1機が左下からハートの中央を抜けてスモークの矢を貫きます。
この曲は、願いをかなえてくれそうな、空のハートを描く様子をイメージして作曲しました。

幸田シンフォニックバンド第10回定期演奏会、おめでとうございます。
ここまで続けてこられた団員の熱意、情熱と、支えてくれている家族や恋人の優しさ、思いやりと、会場に足を運んで頂いた方々への感謝、それら全ての思いを音に込め、大きな大きなハートを幸田の空に描きます。
この思いがみなさまの胸に届きますように。
そしていつまでもこの幸せが続きますように。
(幸田シンフォニックバンド第10回定期演奏会プログラムより)

この曲は、幸田シンフォニックバンドより第10回定期演奏会記念として委嘱されて作曲したものです。
メロディが親しみやすく口ずさめるもので、ファンファーレがあり、難しすぎないもの、というオーダーでした。
コンサートマーチの形式ですが、ドラムセットを使用して、より軽快に流れてゆきます。
各所に出てくる上昇型のモチーフは、空へ飛び上がる機体のイメージです。
初演では、非常に伸びやかな響きと明確なリズムで、音に込めた思いをしっかり表現していただき、外は雨でしたが、会場には高い青空に大きなハートが描かれたと思います。