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マンドリンオーケストラの為の「懶(らん)」
作曲年月:1999年4月
編成A マンドリンオーケストラ6パート版
   :Mandolin1, Mandolin2, Mandola-Tenor, Mandoloncello, Guitar, Contrabass
編成B フルート加筆版
   :Flute, Mandolin1, Mandolin2, Mandola-Tenor, Mandoloncello, Guitar, Contrabass

演奏時間:11分
初演:編成A イルヴェント・マンドリーノ(2000年11月)
   編成B マンドリンサークルDiverte(2014年10月)

楽譜:6,000円(スコア、パート譜)
   2種類の編成の楽譜がありますので、ご注文の際はA、Bいずれかをご指定下さい。

CD:「ARSNOVA Mandolin Orchestra 『Nagoya!』」に収録(編成A)

[試聴(MP3ファイル)]
全曲(16.2MB 11’14’’) RAN.mp3(編成A)
演奏:ARSNOVA Mandolin Orchestra(Nagoya! より)
[試聴(YouTube)]
全曲(演奏動画)(12’48’’) 
マンドリンオーケストラの為の「懶」(YouTube)(編成A)
演奏:マンドリンオーケストラコンコルディア(ウィンターコンサート2015より)

[曲目解説]
「懶」という漢字には、おこたる、なまける、ものうい、おっくうなどの意味がある。
自分自身は「こうありたい」という思いが「こうあらねばならない」にスライドされていく。
その到達点と、自分の現在立っている位置との距離の長さに苛立ちを感じ、
そして頑張り切れない懶惰な自分自身を責める。
理想と現実の狭間に埋もれてしまって、見え隠れする一筋の光すらつかみきれない。
自分は本当に何がしたいのか、それすらも明確に把握できていない焦り。
裏付けのないかすかな希望的観測を頼りに、何も見えなくても前に進む以外にない不安。
やる気になったり落ち込んだり、励ましたり突き落としたり、
我の意識が目まぐるしく変化する。

そんな思いを吐き出すようにして作曲したのがこの曲である。
若かりし青春時代の私がこの中にいるのである。

この曲は、「第6回マンドリン合奏曲作曲コンクール」で第1位に入選しました。
愛知県立大学ギターマンドリンクラブの後輩がJMU(日本マンドリン連盟)に加盟していて、
会報に載っていた作曲コンクールの情報を教えてくれたので、応募する為に作曲したものです(編成A)。
現役の時にマンドリンオーケストラに編曲した経験はたくさんありましたが、
作曲する機会はなく、この編成での初めての作曲作品でした。
曲は初めのドラのメロディのモチーフが全曲の核となって、形を変えながら進んで行きます。
今楽譜を見直すと、ちょうどFinaleを使い始めた頃なので、ぎこちない浄書が微笑ましいです。
この曲のおかげで、たくさんの人と出会うことができました。
そんな意味でも、大切な作品です。

2014年にはマンドリンサークルDiverteの委嘱により、
フルートを加えた編成に再構成いたしました(編成B)。
曲の響きがさらに立体的になり、マンドリンオーケストラとフルートがお互いを支え合ういい関係になりました。