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Spica’s Spanker(スパイカズ・スパンカー)
作曲年月:2006年7月
編成:Mandolin1, Mandolin2, Mandola-Tenor, Mandoloncello, Guitar, Contrabass
演奏時間:11分
初演:ARTE MANDOLINISTICA(2006年10月)
楽譜:6,000円(スコア、パート譜)
[試聴(MP3ファイル)]
冒頭(1.9MB 1’22’’) spica-1.mp3
中間部(1.4MB 1’00’’) spica-2.mp3
演奏:ARTE MANDOLINISTICA
(CD「ARTE MANDOLINISTICA 第2回大阪国際マンドリンコンクール&フェスティバル」より)
[曲目解説]
「烏座の四つの星は、大きな帆船の帆の形をしています。
英語でスパンカーといい、帆の上の二つの星(γ星からδ星)を結びそのまま延長すると、乙女座の一等星スピカ(スパイカ)にとどきます。
イギリスではそれを、スパイカズ・スパンカーといっています。
日本では、石川県能登地方に帆かけ星の名が残っています。」(「宙ノ名前」林完次)
この曲は大きく2つの部分に分かれ、前半は星空の光が瞬く様子を、後半は不安を抱えながら未来へ航海して行く帆船の様子が描かれています。
この曲は、第2回大阪国際マンドリンコンクール(作曲)アンサンブル部門に応募した作品です。
入賞は出来ませんでしたが、本選でのARTE MANDOLINISTICAの演奏は素晴らしかったです。
この曲を作るときのコンセプトとして、マンドリンオーケストラだからできる音楽表現というものがあり、いろいろな奏法、オーケストレーションを試してみました。
いちばん効果的だったと思うのは、冒頭のギターのハーモニクスから始まる部分です。
ちなみに、このコンクールで入賞した壺井一歩氏の「渚と詩人の三章」、丸本大悟氏の「光彩」は、とても素晴らしい曲で、これらの曲を聴いてとても刺激になりました。
また、コンクール&フェスティバルの打ち上げでは、初めて藤掛廣幸氏とお話することができました。
とてもテンションが高く、豪快な握手をしていただいたことが印象に残っています。